手動レーザークリーニングワークステーション
手動クリーニングワークステーションは、手頃な価格の既製品のワークステーションに強力なLXQシリーズファイバーレーザーを統合したものです。サイクルタイム内に手動で部品を設置・回収できる場合の最適なソリューションです。
人間工学に基づいた設計とクラス1のエンクロージャにより、ワークステーションを使用してさまざまな小型部品のクリーニングとテクスチャリングができます。より柔軟な焦点距離調整、複数の面をクリーニングする回転軸、曲面形状を処理するためのアップグレードされた3Dレーザーヘッドなど、お客様の技術要件を満たすためにいくつかのオプションを用意しています。
手動クリーニングワークステーションのメリット
高い費用効果
手動クリーニングワークステーションは生産準備が完了しており、当社のLXQシリーズファイバーレーザーの高い性能を生かして、レーザークリーニングへの投資を最小限に抑えることができます。当社のレーザーエキスパートがお客様の機器パラメーターを用途に応じて設定し、最適化します。
ニーズに合わせたカスタマイズ
レーザー出力、ユーザーインターフェース、粉塵管理、品質管理、自動化レベルなどの幅広い機能から、お客様のニーズに合ったソリューションをお選びください。 進化していくニーズに対応するため、後からいつでも他の周辺機器を追加することができます。
一体化し柔軟なヒューム抽出
レーザープロセスの再現性を維持し、従業員の周りの空気をきれいに維持するには、粉塵やヒュームを効率的に管理することが不可欠です。ワークステーションの排気システムは、お客様の抽出ユニットまたはLaseraxが提供するヒュームフィルタリングシステムに接続できます。
堅牢で人間工学的な産業設計
レーザークリーニングとレーザーテクスチャリングは精度を必要とします。当社のワークステーションの堅牢な産業フレームは、生産量に関係なく信頼性の高いプロセスを保証します。作業者は、作業を容易にし、性能を向上させる人間工学的設計も評価するでしょう。
迅速な切り替え作業時間
治具を交換するだけで、ある部品モデルから別の部品モデルへ素早く切り替えることができます。直感的なタッチスクリーンHMIにより、毎日の作業が非常に容易になります。
任意のクリーニング位置に対応
ワークステーションの上部または側面からクリーニングできるため、部品の向きに関係なくクリーニングが実施できます。
クラス1レーザー安全エンクロージャ
オペレーターがワークステーションの近くで作業する際、個人用保護具を着用する必要はありません。クラス1レーザーエンクロージャで、国際的なレーザー安全基準に準拠しています。オペレーターは安全眼鏡を装着せずに、のぞき窓からクリーニング作業を見ることができます。
レーザーワークステーションの オプション
レーザー構成
本ワークステーションは、20Wから100Wまでの出力調整が可能なファイバーレーザーを備えています。出力が高いほどクリーニング速度が上昇するため、オペレーターの待機時間が短縮されます。
当社の基本構成には2Dレーザーヘッドを含みます。しかし、3Dレーザーヘッドを使用すると、より柔軟にクリーニングやテクスチャリングを行うことができます。例えば、曲面形状の場合や、同じレーザークリーニングのシーケンス中にヘッドを動かさずに複数の部品をクリーニングする必要がある場合に使用します。
粉塵とヒューム抽出
テクスチャリングやクリーニングを行うと、粉塵やヒュームが発生します。そのため、ニーズに合った抽出力が使用できるようにさまざまなモデルを用意しています。
エアーナイフ
レンズに取り付けたエアーナイフは、気流を継続して吹き付けて、レンズへの粉塵の蓄積を防止します。これでレンズクリーニングのメンテナンスが軽減されるだけでなく、より安定感のある結果を得ることができます。
自動化機能
電動ドア
ワークステーションには大きな電動ドアがあるため、手動作業を容易にし、オペレーターの生産性を向上させることができます。ワークステーションの自動化を希望される場合は、この機能も必要になります。
電動ドアには感圧式の安全エッジがありますが、高度な安全要件を満たすためにオプションのライトカーテンを追加することもできます。
Z軸ヘッド調整
レーザーヘッドのZ軸を調整した後に、さまざまな高さの部品をクリーニングまたはテクスチャリングする必要があります。一般的なソリューションは、レーザーヘッドの正しい位置を示すレーザーポインターのガイドに従って、手動またはモーターによる調整を行うことです。ただし、タッチスクリーンHMIで事前にプログラムされた位置を選択して起動する自動調整も選択できます。
円型割出台
さまざまな角度で部品をクリーニングまたはテクスチャリングする必要がある場合(部品の周囲をクリーニングする場合など)、円型割出台を使用して部品を固定し、自動で回転させることができます。
タッチスクリーンHMI
タッチスクリーンHMIを使用すると、さまざまな部品や素材のクリーニングやテクスチャリングを行う際に、適切なレーザー処理を簡単に選択できます。また他の自動化機能の制御や、レーザーヘッドの手動調整の回避も可能です。
クリーニング品質検証
さまざまな角度に配置した複数のカメラが、各作業後にクリーニング結果を検証するため、必要に応じて表面が十分にクリーニングされていることを確認できます。
カスタム治具
当社のチームは、部品をワークステーションの所定の位置に固定するためのカスタム治具を提供することができます。
ワークステーションのオプションの詳細については、Laseraxのエキスパートにお問い合わせください。
技術仕様
カテゴリー | 仕様 |
---|---|
レーザー出力 | 20W、30W、50W、100W |
レーザーの種類 | イッテルビウム添加ファイバー |
波長 | 1064nm |
レーザー光源MTBF(平均故障間隔) | 100,000時間 |
レーザー処理 | レーザークリーニング、レーザーテクスチャリング |
標準的な重量 | 650kg |
冷却装置 | 空気冷却 |
出力要件 | 120V、230V、240V / 15~40AMP |
消費電力 | 1.5kW~5.8kW |
作動温度 | 10°C~35°C |
通信 | イーサネット/IP、PROFINET |
複数部品のクリーニング | 治具を使用せずに実行 |
開扉の継続時間 | 3秒 |
最大部品寸法(W x D x H ) | 650 x 600 x 370mm |
部品素材 | アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、鋼、鉄(すべて金属) |
部品の位置決め許容範囲 | クリーニング:+/- 3mm テクスチャリング(マーキング):+/- 1mm |
一般寸法(W x D x H) | 1400 x 1200 x 2000mm |
用途
手動レーザークリーニングワークステーションは、金属表面から錆、酸化物、塗料などのさまざまな汚染物質を除去(レーザークリーニング)するだけでなく、その後の製造工程(レーザーテクスチャリング)の前の、表面のテクスチャリングにも設定することができます。
お問い合わせ
リモートサポートにより不要なダウンタイムを回避
現場またはリモートでのサポートが必要な場合は、当社のエンジニアとレーザーエキスパートが問題の原因を迅速に特定し、生産オペレーションが稼働していることをすぐに確認します。ワークステーションのリモート機能により、リモートサポートは安全でいつでも利用することができます。