この技術文書では、 LXQ‐500 OEM レーザークリーニングシステムを用いたLaseraxによる試験で得られたクリーニング速度を紹介しています。一般的な産業汚染物質である錆、塗料、粉塵、油、ミルスケールに対して、異なる出力レベルでクリーニング速度をテストしました。
LXQ-500 OEM は、Laseraxが開発・製造するレーザークリーニングシステムです。最大500 Wのレーザー出力が可能ですが、LXQシリーズには低出力システム(100 W、200 W、300 W)も含まれています。システムのパラメーターを修正して、さまざまな金属からさまざまな汚染物質を除去できます。産業用機器に組み込んで、表面の汚染物質を除去したり、その後の製造工程のために表面を準備してテクスチャリングしたりできます。
錆除去
錆はその程度によって状況が異なります。国際基準に基づいて、対応するグレードに分類されます。錆除去向けのクリーニング速度をこれらのグレードでテストしました。
100 W | 200 W | 300 W | 500 W | |
グレードA | 12–21 | 25–42 | 35–60 | 50–75 |
グレードB | 4–12 | 10–25 | 12–35 | 15–50 |
グレードC | 1–4 | 2–10 | 3–12 | 5–15 |
グレードD | 0.2–1 | 0.4–2 | 0.6–3 | 1–5 |
塗装剥離
工業や自動車市場で使用される一般的な種類の塗料に対応する厚さレベルについて、クリーニング速度をテストしました。25 μmから50 μmの厚さレベルは液体コーティング(例えば、ウレタンプライマーや液体ポリエステル)に対応します。50 μmから150 μmの厚さレベルは粉体塗装(例えば、エポキシプライマーやポリエステルコーティング)に対応します。
厚み | 100 W | 200 W | 300 W | 500 W |
25 µm | 2–6 | 4–12 | 6–16 | 10–25 |
50µm | 1–3 | 2–6 | 3–8 | 4.5–12 |
100µm | 0.5–1 | 1–2 | 1.5–3 | 2.5–4.5 |
150µm | 0.4–0.7 | 0.8–1.25 | 1.2–2 | 2–3 |
その他の汚染物質(油、粉塵およびミルスケール)
100 W | 200 W | 300 W | 500 W | |
油 | 12–21 | 25–42 | 35–60 | 50–75 |
粉塵 | 12–21 | 25–42 | 35–60 | 50–75 |
ミルスケール | 0.1–0.6 | 0.2–1.2 | 0.3–1.8 | 0.5–3 |